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プロポフォール 小児 東京女子医大 禁忌 [健康]

今日は天気が下り坂となりそうです。通勤時などには雨対策が必要となるでしょう。

今、ある麻酔薬がネット上で話題となっています。

↓子ども60人に禁止麻酔薬を投与 東京女子医大病院(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASG627SB3G62UUPI004.html?iref=comtop_6_02

東京女子医大病院の麻酔科医らが、昨年末までの5年間に少なくとも約60人の小児患者に対し、麻酔薬「プロポフォール」を使用禁止の条件に反して不正に投与していたことが判明しました。

では、プロポフォールとはどんな薬剤なのでしょうか?

↓プロポフォール(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB

プロポフォールは、クレゾールなどに代表される「フェノール」と呼ばれる物質の一つで、クレゾールなどが消毒薬として用いられるのに対して、このプロポフォールは麻酔薬として用いられます。なお、プロポフォールは水には溶けないので、脂肪に溶かして水に分散させたエマルションの状態で使用されます。見た目は薄い牛乳のようです。



そして、静脈へ点滴で入れるというわけです。効き目はてきめんで、投与から数十秒後にはすぐ意識が消失し、投与を中止すれば10分ほどで意識が戻ります。

しかし、これはあくまで成人にのみ、用法・用量を守った上で用いられます。身体の機能が未熟な小児に対しては使用法が確立しておらず、現在では禁忌とされているのです。

↓1%プロポフォール注「マルイシ」(丸石製薬)
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1119402A1030_1_12/1119402A1030_1_12?view=body

もちろん、大人でも大量投与すれば心血管系の機能が低下して死に至ります。マイケル・ジャクソンさんが睡眠薬代わりに常用した末に死亡したのは記憶に新しいでしょう。



↓マイケルを死に追いやった麻酔薬プロポフォールの脅威(ニューズウィーク)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2011/11/post-2339.php

当然、今回の件が事実だとしたら到底弁護できるものではありません。実際、過去には小児に対して過剰投与して死亡させた例が起きており、問題となっています。特には、今年2月に東京女子医大での死亡事故は警視庁が業務上過失致死容疑で捜査という事態にまで発展しています。

今は、捜査の進展に注意しましょう。

大塚範一 現在 画像 寛解 [健康]

今日もうららかないい1日になりそうですが、明日からは西の方から雨になるようです。

朝の顔だったあの人が、復帰へ向けて動き出しています。

↓大塚キャスター白血病との闘い…12年10月「寛解」も13年3月に再発(デイリースポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140427-00000002-dal-ent

現在闘病中の元フジテレビアナウンサー・大塚範一さんが、フジテレビ系ヒューマンドキュメンタリー「ワンダフルライフ」で」久々にテレビ出演を果たしました。番組は5月4日の日曜日に放送予定です。上記のリンクから画像が見られます。

大塚さんは、フジテレビ系列の朝番組『めざましテレビ』のメインキャスターでしたが、2011年11月に急性リンパ性白血病と診断されて入院し、電話出演で同番組に出たこともあったものの、復帰できないまま12年3月をもって正式に降板。同年10月に「寛解」して退院するも、翌13年3月に再発して再入院。出演を予定していた情報番組『アゲるテレビ』には出られずに終わります。そして、同年6月に臍帯血移植を受けて成功し、9月に退院。その後はテレビに電話出演するなど再起へ向けて準備を続けてきました。

大塚さんの近況については、「女性自身」が3月にインタビューを載せていましたが、すっかり痩せていてつえなしでは歩けないなど、まだ回復には程遠い姿が伝えられていました。

↓大塚範一アナ 今春テレビ復帰は白紙に…リハビリ奮闘の今(女性自身)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140313-00010005-jisin-ent

改めて、白血病という病気の恐ろしさを思い知らされました。白血病は、現在では
結核に変わる不治の病
とすら呼ばれています。大塚さんが罹っている急性リンパ性白血病(ALL)は、
小児ALLは80%の長期生存が得られているが、成人のALLは60-80%は完全寛解するものの、長期生存率は15-35%と低い(Wikipedia)
そうで、副作用の強い薬を投与したり、X線で一度自分自身の骨髄を破壊してから他人の骨髄を移植するなど、治療も大変負担が大きいものとなります。さらに、血液が相手のため、普通のがんと違って白血病に完治はありえず、病化した白血球が見えなくなる寛解を維持することが課題となるため、治療は長期間となることが多いです。

最近では、生まれた赤ちゃんのへその緒(臍帯)の中に含まれる血液を骨髄移植同様に移植する臍帯血移植が成果を上げています。骨髄と異なり、ドナーが全身麻酔下で太い針を打ちこんで採取する必要がなく、産婦人科から供給できるというメリットがあります。成人の知見が少ないなどまだ問題が多いですが、骨髄バンクのドナーがまだ少ない日本では有望と思われます。

去年可決成立した「移植造血幹細胞提供推進法」のために奔走した公明党の魚住裕一郎参議院議員が愛知県の中部さい帯血バンクを訪れた時の動画です。



骨髄バンクのドナー登録を求める活動も大事ですが、患者を救うためにもまずはできるところから推進してほしいです。あと、大塚さんには無理をせずに復帰を目指してほしいです。

肺気胸 治療 ドレーン 動画 [健康]

昨日は久しぶりに休みをもらい、美術館でゆっくり過ごしていました。そして今日は、一転して雨の中、リフレッシュして仕事に臨めました。また遅れてしまいましたが今日も書きます。

ネット上で、ある病気が話題になっています。

↓バンプ藤原基央、肺気胸で手術 31日のライブ延期(オリコン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140320-00000339-oric-ent

ロックバンド、バンプことBUMP OF CHICKENのボーカル兼リーダー、藤原基央さんが肺気胸に罹って手術を受けたため、今月31日に予定していたライブが延期になりました。

では、この肺気胸とはどんな病気なのでしょうか?

↓気胸(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E8%83%B8

↓自然気胸の基礎知識(日本慈恵会医科大学附属柏病院)
http://www.jikei.ac.jp/hospital/kashiwa/sinryo/40w_case_03_3.html

こちらの動画で解説が見られます。



肺気胸とは正確には気胸といい、呼吸器官である肺に穴が開き、漏れた空気が肺を圧迫した状態を指します。本来、胸の中(胸腔)は空気で膨らんだ肺で満たされていなければならないはずですが、気胸が起きると、漏れた空気が肺を圧迫してしまい、しぼんでしまいます。このため、十分な呼吸ができなくなって息苦しさを感じ、せきなどの症状が出ます。人によっては、激しい痛みを感じることもありますが個人差があります。

では、気胸はなぜ起こるのでしょうか?主な理由としては、

1・自然気胸
2・外傷による気胸
3・生理による気胸

の3つが挙げられます。

1は、文字通り何の前触れもなく自然に発生するもので、肺にブラと呼ばれる袋状の組織ができて、それが破れることで起こります。特に背の高いやせ形の10代後半から30代の男性に多く見られます。今回の藤原さんのケースはおそらくこれに該当すると思われます。他に、肺塞栓や肺がんなどの肺疾患に伴うケースもあります。

2は交通事故などで肋骨が折れて肺を傷つけた場合や、治療などで針を誤って肺に刺してしまったときなどが当てはまります。

3は女性にのみ見られる特殊なものなのでここでは省略します。

では治療はどうするのでしょうか?

たいていの気胸は安静にしていれば自然にふさがって治癒することが多いのですが、重症化した場合と、たびたび再発する場合は問題です

1の例で挙げた肺疾患に伴うケースの他に、漏れた空気が肺どころか血液を心臓に届ける肺静脈まで圧迫してしまう場合(緊張性気胸)は命にかかわります。このような場合は、胸腔にドレーンと呼ばれる管を入れて空気を吸い出してしまいます(胸腔ドレナージ)。肺の穴がふさがって安定したらドレーンを外します。

しかし、ドレーンを入れても空気漏れが止まらない時には手術を行います。全身麻酔下で行う場合もありますが、一般的には胸に小さな切れ込みを入れて行う胸腔鏡下手術が行われます。

このように、気胸は最悪の場合は生命にも関わります。特に、藤原さんのような歌手にとっては仕事にも関わる重大問題なので思い切って手術を受けたのでしょう。

実際、歌手や芸能人の方がたびたび肺気胸に罹っています。特に嵐の相葉雅紀さんやナインティナインの矢部浩之さんが罹った時には話題になりました。ネット上では、「イケメン病」とまで言われているとか。

↓「肺気胸」にかかった芸能人まとめ(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2134717208988552201

皆さんも、運動した時に呼吸がしずらい状態が続く時などには一度検査を受けた方がいいのではないのでしょうか。

花粉に加えて中国からは黄砂、pm2.5まで―いつまで続くの? [健康]

昨日は雨でしたが、今日は快適な天気です。

ソチオリンピック・パラリンピックが終わった今は野球やサッカーなどのスポーツが盛り上がっていますが、1月22日の記事で書いた、セレッソ大阪のディエゴ・フォルラン選手が来日初ゴールを決めたことが話題となりました。

しかし、このうららかな春は一部の人にとっては憂鬱な季節でもあります―そう、花粉症の季節だからです。私も、子供の時から目と鼻の痒さに悩まされ、最近はのどの痛みまで加わっています。最近血液検査を受けたところ、スギ花粉の反応が検査値いっぱいまで検出され、ヒノキやカモガヤ、ブタクサ、ヤシャブシなどの反応も少しありました。

しかし、この季節に問題となるのは花粉だけではありません。中国大陸の内陸部から飛来してくる黄砂があります。

↓黄砂(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E7%A0%82

黄砂に含まれる二酸化ケイ素及び付着している微生物自体に鼻やのどに炎症を引き起こす作用があることは、これまでの研究から判明しています。しかし、それに花粉が加わると、花粉症などのアレルギーが悪化することが最近の研究から判明しています。

↓そなえる防災―第2回  PM2.5や黄砂が健康に及ぼす影響(NHK)
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20131023.html

わが国ではアレルギー性鼻炎といえばスギ花粉症が最も多いですが、黄砂飛来時期と花粉が飛散する時期が、ちょうど重なることがあります。(中略)アレルギー性鼻炎のある288名と、鼻炎のない89名のボランティアに、同じような調査を行いました。その結果、全体の約70%の276名が、何らかの影響があると答えています。そのうち150名が、鼻炎の有る無しにかかわらず、鼻症状のほか、声がれ、のどの違和感、せき、そして眼症状が悪化していると回答しました


今、中国では工場や車、ストーブなどから排出されるPM2.5(2.5マイクロメートル以下の粒子状物質)が問題となっています。PM2.5も黄砂同様にアレルギーを悪化させることがわかっています。

↓粒子状物質(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%92%E5%AD%90%E7%8A%B6%E7%89%A9%E8%B3%AA

空を漂う黄砂は、中国上空を通過する際にこれらの粒子状物質を吸着します。つまり、いま日本に飛来している黄砂はPM2.5をたっぷり含んだ状態というわけです。



つまり、今は花粉、黄砂、PM2.5のトリプルパンチというわけで、相乗効果で症状が悪化しやすい最悪の事態なのです。

花粉症の人たちからすれば本当に大変ですが、この状態は一体いつまで続くのでしょうか?

黄砂は日本へは3月から5月にかけて飛来します。スギ花粉は3月から4月の半ばぐらいまで飛散します。PM2.5は、石炭の使用量が増える冬から春にかけて増加します。つまり、少なくとも4月いっぱいまではマスクなどの対策をとったほうが賢明だと思われます

これら3つの最新情報については、日本気象協会(tenki.jp)の下のサイトで確認しましょう。

↓PM2.5分布予測
http://guide.tenki.jp/guide/particulate_matter/

↓黄砂情報(予測図―同上)
http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/index.html

↓花粉情報
http://www.tenki.jp/pollen/

今は、眠気などの副作用が少ない抗アレルギー剤や、免疫の過剰反応を徐々に抑える減感作療法などの治療法が開発されています。症状がひどい人はこれら最新の治療法を受けられる病院を探したほうがいいと思います。

殺人ダニ SFTSウイルス 症状 治療法 動画 [健康]

今日も暖かな日でしたが、週末には雨になるようです。

日本では、今一つの病気が話題となっています。

↓21人が死亡…日本全国に広がる“殺人ダニ”に注意(テレビ朝日系(ANN))
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140225-00000027-ann-soci

動画はこちらです。



通常は野山に生息するマダニが媒介する新種の病気が、日本や中国で猛威をふるっているそうです。この病気は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)といい、病原体は「重症熱性血小板減少症候群ウイルス」(SFTSウイルス)といいます。

↓重症熱性血小板減少症候群(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E7%86%B1%E6%80%A7%E8%A1%80%E5%B0%8F%E6%9D%BF%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

↓重症熱性血小板減少症候群ウイルス(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E7%86%B1%E6%80%A7%E8%A1%80%E5%B0%8F%E6%9D%BF%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9

このSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれると、6-14日の潜伏期間を経て発熱や消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血など)が出て、最悪の場合死に至ります。致死率は10-30%程度とされますが、日本では2月25日現在、53人中21人が死亡しており、死亡率は約39.6%にも達します。 新種の病気であるため、現時点では有効な治療法は確立されていません

この病気はこれまでは記録になく、中国で2007年ごろから発生し始めて2010年になって正式に報告されました。日本では2013年から報告されるようになり、上記のように死者が続出しているわけです。しかし、日中でSFTSウイルスの遺伝子を解析したところ、ほぼ同じではあるものの細かい部分が異なることから、中国から日本に伝播したのではなくもともと日本に存在していたと考えられており、これまではライム病やツツガムシ病などといったダニが媒介する病気にまぎれていただけだと思われます。中国での発生を受けて調べたら、新種のウイルスだったというわけです。現に、今日の報道でもほぼ日本中にウイルスを持ったマダニが存在することが判明しています。

田村厚生労働大臣も呼びかけていますが、野山を出歩くときは、肌の露出を避けて虫よけスプレーなどの対策をとってください。もしマダニに刺されたら、下手にいじらずに病院に行きましょう。

ツベルクリン BCG 結核 跡 動画 [健康]

昨日の記事で書いた、佐村河内守氏の騒動は拡大する一方です。情報が錯綜しているので、今は静観することにします。

今、ツイッターで話題になっているつぶやきがありました。

↓ツベルクリンとかハンコ注射とかわけわからんがとりあえずこれが拷問かと思った
http://t.co/1ejUAvCwhN

このつぶやきに対しては、「あるある」という反応の他に、「BCGとツベルクリンは違う!」というまっとうな指摘もありました。

では、ツベルクリンとBCGはどこがどう違うものでしょうか?

↓ツベルクリン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3

↓BCG(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/BCG

ツベルクリンは、1890年にドイツの医学者ロベルト・コッホが結核の治療薬として開発したものです。コッホの意図に反してワクチンとしての効果はなかったものの、注射した後の腫れの大きさから結核菌に抗体があるかどうかを判別できることが分かりました。日本でも、結核予防法により乳幼児・小中学生に対してツベルクリン反応検査が行われていました。反応が陰性の場合、下に述べるBCGが注射されました。



BCGは、正確にはBacille de Calmette et Guérin(カルメット・ゲラン桿菌)といい、結核菌の一種であるウシ型結核菌を長期培養して病原性をなくしたものです。つまり、病原性のない細菌自体を体内に注射することにより体内に結核菌への抗体を作るのです。



海外では普通の注射が行われますが、日本では、管針法(いわゆるハンコ注射)という方法で注射されています。これは、まず皮膚にBCGの液を塗り、9本の針がある管針という接種器を二回押し当ててBCGを体内に打ち込みます。この跡は、徐々に薄くなるものの、一生消えることはありません(私もうっすら跡が残っています)。

つまり、ツベルクリンは結核の抗体検査用の注射であり、BCGは結核の予防注射というわけです。

かつては結核は世界中で猛威をふるい、『不治の病』として恐れられてきました。歴史上の有名な人物の中には、結核で命を落とした人が少なくありません

↓結核(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E6%A0%B8

その後、第二次世界大戦後に開発されたストレプトマイシンなどの抗生物質により、結核は不治の病ではなくなりました。今上天皇も、ストレプトマイシンに救われた一人です。

↓天皇陛下、結核治療の過去を明らかにされる(日本テレビ)
http://www.news24.jp/articles/2009/03/18/07131263.html

しかし、次第にこれらの治療薬に耐性を持つ多剤耐性菌が登場し、世界各地で再び猛威をふるい始めています。

↓多剤耐性肺結核
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E5%89%A4%E8%80%90%E6%80%A7%E8%82%BA%E7%B5%90%E6%A0%B8

日本でも、ハリセンボンの箕輪はるかやJOYなどの有名人が結核に感染して治療を受けたことが話題となりました。



結核は、決して過去の病気ではないのです。

皆さん、BCGの跡があるということは結核にかかる可能性がかなり低くなったということなのです。これは本当に重要なことなのを覚えておいてください。

キャンドルブッシュ 健康茶 食品 マメ科 症状 [健康]

すいません、昨日は情報のかかりが悪かったので今書いています。

健康にかかわる重大なニュースが話題となっています。

↓「おなかすっきり」健康茶 下剤成分に注意(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140127/k10014785931000.html

全国の消費生活センターには、「おなかがすっきりする」という健康茶を飲んだところ、「下痢をした」とか、「腹痛が起きた」などという相談が寄せられていて、こうした健康茶を国民生活センターが調査したところ、キャンドルブッシュという植物が使われていました。(上記より)




キャンドルブッシュとはどんな植物なのでしょうか?

↓ゴールデンキャンドル(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB

キャンドルブッシュはゴールデンキャンドルともいい、マメ科の植物です。日本語版では「カッシア・アラタ」という学名になっていますが、英語版では「センナ・アラタ」となっています。

↓Senna alata(英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Senna_alata

お分かりの方も多いかもしれませんが、強力な下剤として知られるセンナの仲間であり、同じ有効成分であるセンノシドを含んでいます。当然、摂取すると下痢や腹痛などの症状を起こします。

↓センナ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%8A

センナは薬草であるため、お茶などで健康効果を謳うことはできません。同じ仲間であるキャンドルブッシュは食品扱いなので、「おなかがすっきりする」などといったあいまいな「効果」のみを謳った状態でよく売られています。違いが一体どこにあるのでしょうか…?

下剤で痩せる、といってもたかだか多少の水分が一時的に減るだけですし、減りすぎて体調を崩しては元も子もありません。本当に痩せようというなら、食事や運動を効果的に行うべきでしょう。

みなさんも、安易なダイエット法には気をつけましょう。

ALS 筋萎縮性側索硬化症 僕のいた時間 治療法 iPS [健康]

今日は、昼過ぎには霰がパラパラ降るほどの寒い一日でした。

先週から放送を開始したドラマ『僕のいた時間』が話題となっています。三浦春馬さんが演じる主人公の大学生がALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に侵されながら懸命に生きようとする、という話のようです。

では、ALSとはどんな病気なのでしょうか?

↓筋萎縮性側索硬化症(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E6%80%A7%E5%81%B4%E7%B4%A2%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87



ALSは、神経のニューロンが侵されて運動神経が死滅し、筋肉が麻痺・萎縮するため、次第に体が動かせなくなって最後には呼吸麻痺で死に至る病気です。しかも、脳は侵されないため、意識は最後の瞬間まではっきりと保たれます。つまり、患者は最後には意思も伝えられなくなってしまい、孤独に苦しめられます。最後には、喉を切開して24時間人工呼吸器を付け、唾や痰を吸引される日々を送ることになります。日本においては「特定疾患」、いわゆる難病に指定されており、根本的な治療法は今でもありません

なお、現在では薬でALSの進行を遅らせることは可能です。さらに、患者の目を動かす眼筋は比較的ALSに侵されにくいため、目の動きで文字を伝える、というコミュニケーション法が開発されています。徳田氏も自らの病院でこの方法で経営にあたっていました。



徳田虎雄氏の今年の映像です(映像の最後に、目でコミュニケーションするシーンが写ります)。


有名な患者としては、大リーグのルー・ゲーリッグ、中国の毛沢東・元主席、日本ではクイズダービーで知られるフランス文学者の篠沢秀夫氏、今話題の徳洲会前理事長・徳田虎雄氏などが挙げられます。日本のお二人は治療を受けながら現在も存命です。アメリカでは、ALSは「ルー・ゲーリッグ病」と呼ばれています。それだけ、アメリカ人にとってゲーリッグのこの病による死は衝撃的だったのです。

では、治療法が開発される見込みはあるのでしょうか?現在、日本の京都大学で開発されたiPS細胞を用いた研究が進められています。

↓患者さん由来iPS細胞でALS病態解明・治療薬シーズを発見(2012年8月2日、京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)、科学技術振興機構(JST))
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120802/

iPS細胞を用いた治療には、前述の篠沢秀夫さんも期待を寄せています。

↓難病「ALS」で闘病中の篠沢教授、iPS細胞に希望
http://dot.asahi.com/science/s-general/2012112800013.html

今後の研究の進展に期待しましょう。

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