ALS 筋萎縮性側索硬化症 僕のいた時間 治療法 iPS [健康]
今日は、昼過ぎには霰がパラパラ降るほどの寒い一日でした。
先週から放送を開始したドラマ『僕のいた時間』が話題となっています。三浦春馬さんが演じる主人公の大学生がALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に侵されながら懸命に生きようとする、という話のようです。
では、ALSとはどんな病気なのでしょうか?
↓筋萎縮性側索硬化症(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E6%80%A7%E5%81%B4%E7%B4%A2%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87
ALSは、神経のニューロンが侵されて運動神経が死滅し、筋肉が麻痺・萎縮するため、次第に体が動かせなくなって最後には呼吸麻痺で死に至る病気です。しかも、脳は侵されないため、意識は最後の瞬間まではっきりと保たれます。つまり、患者は最後には意思も伝えられなくなってしまい、孤独に苦しめられます。最後には、喉を切開して24時間人工呼吸器を付け、唾や痰を吸引される日々を送ることになります。日本においては「特定疾患」、いわゆる難病に指定されており、根本的な治療法は今でもありません。
なお、現在では薬でALSの進行を遅らせることは可能です。さらに、患者の目を動かす眼筋は比較的ALSに侵されにくいため、目の動きで文字を伝える、というコミュニケーション法が開発されています。徳田氏も自らの病院でこの方法で経営にあたっていました。
徳田虎雄氏の今年の映像です(映像の最後に、目でコミュニケーションするシーンが写ります)。
有名な患者としては、大リーグのルー・ゲーリッグ、中国の毛沢東・元主席、日本ではクイズダービーで知られるフランス文学者の篠沢秀夫氏、今話題の徳洲会前理事長・徳田虎雄氏などが挙げられます。日本のお二人は治療を受けながら現在も存命です。アメリカでは、ALSは「ルー・ゲーリッグ病」と呼ばれています。それだけ、アメリカ人にとってゲーリッグのこの病による死は衝撃的だったのです。
では、治療法が開発される見込みはあるのでしょうか?現在、日本の京都大学で開発されたiPS細胞を用いた研究が進められています。
↓患者さん由来iPS細胞でALS病態解明・治療薬シーズを発見(2012年8月2日、京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)、科学技術振興機構(JST))
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120802/
iPS細胞を用いた治療には、前述の篠沢秀夫さんも期待を寄せています。
↓難病「ALS」で闘病中の篠沢教授、iPS細胞に希望
http://dot.asahi.com/science/s-general/2012112800013.html
今後の研究の進展に期待しましょう。
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先週から放送を開始したドラマ『僕のいた時間』が話題となっています。三浦春馬さんが演じる主人公の大学生がALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に侵されながら懸命に生きようとする、という話のようです。
では、ALSとはどんな病気なのでしょうか?
↓筋萎縮性側索硬化症(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%90%8E%E7%B8%AE%E6%80%A7%E5%81%B4%E7%B4%A2%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87
ALSは、神経のニューロンが侵されて運動神経が死滅し、筋肉が麻痺・萎縮するため、次第に体が動かせなくなって最後には呼吸麻痺で死に至る病気です。しかも、脳は侵されないため、意識は最後の瞬間まではっきりと保たれます。つまり、患者は最後には意思も伝えられなくなってしまい、孤独に苦しめられます。最後には、喉を切開して24時間人工呼吸器を付け、唾や痰を吸引される日々を送ることになります。日本においては「特定疾患」、いわゆる難病に指定されており、根本的な治療法は今でもありません。
なお、現在では薬でALSの進行を遅らせることは可能です。さらに、患者の目を動かす眼筋は比較的ALSに侵されにくいため、目の動きで文字を伝える、というコミュニケーション法が開発されています。徳田氏も自らの病院でこの方法で経営にあたっていました。
徳田虎雄氏の今年の映像です(映像の最後に、目でコミュニケーションするシーンが写ります)。
有名な患者としては、大リーグのルー・ゲーリッグ、中国の毛沢東・元主席、日本ではクイズダービーで知られるフランス文学者の篠沢秀夫氏、今話題の徳洲会前理事長・徳田虎雄氏などが挙げられます。日本のお二人は治療を受けながら現在も存命です。アメリカでは、ALSは「ルー・ゲーリッグ病」と呼ばれています。それだけ、アメリカ人にとってゲーリッグのこの病による死は衝撃的だったのです。
では、治療法が開発される見込みはあるのでしょうか?現在、日本の京都大学で開発されたiPS細胞を用いた研究が進められています。
↓患者さん由来iPS細胞でALS病態解明・治療薬シーズを発見(2012年8月2日、京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)、科学技術振興機構(JST))
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120802/
iPS細胞を用いた治療には、前述の篠沢秀夫さんも期待を寄せています。
↓難病「ALS」で闘病中の篠沢教授、iPS細胞に希望
http://dot.asahi.com/science/s-general/2012112800013.html
今後の研究の進展に期待しましょう。
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