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ツベルクリン BCG 結核 跡 動画 [健康]

昨日の記事で書いた、佐村河内守氏の騒動は拡大する一方です。情報が錯綜しているので、今は静観することにします。

今、ツイッターで話題になっているつぶやきがありました。

↓ツベルクリンとかハンコ注射とかわけわからんがとりあえずこれが拷問かと思った
http://t.co/1ejUAvCwhN

このつぶやきに対しては、「あるある」という反応の他に、「BCGとツベルクリンは違う!」というまっとうな指摘もありました。

では、ツベルクリンとBCGはどこがどう違うものでしょうか?

↓ツベルクリン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3

↓BCG(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/BCG

ツベルクリンは、1890年にドイツの医学者ロベルト・コッホが結核の治療薬として開発したものです。コッホの意図に反してワクチンとしての効果はなかったものの、注射した後の腫れの大きさから結核菌に抗体があるかどうかを判別できることが分かりました。日本でも、結核予防法により乳幼児・小中学生に対してツベルクリン反応検査が行われていました。反応が陰性の場合、下に述べるBCGが注射されました。



BCGは、正確にはBacille de Calmette et Guérin(カルメット・ゲラン桿菌)といい、結核菌の一種であるウシ型結核菌を長期培養して病原性をなくしたものです。つまり、病原性のない細菌自体を体内に注射することにより体内に結核菌への抗体を作るのです。



海外では普通の注射が行われますが、日本では、管針法(いわゆるハンコ注射)という方法で注射されています。これは、まず皮膚にBCGの液を塗り、9本の針がある管針という接種器を二回押し当ててBCGを体内に打ち込みます。この跡は、徐々に薄くなるものの、一生消えることはありません(私もうっすら跡が残っています)。

つまり、ツベルクリンは結核の抗体検査用の注射であり、BCGは結核の予防注射というわけです。

かつては結核は世界中で猛威をふるい、『不治の病』として恐れられてきました。歴史上の有名な人物の中には、結核で命を落とした人が少なくありません

↓結核(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E6%A0%B8

その後、第二次世界大戦後に開発されたストレプトマイシンなどの抗生物質により、結核は不治の病ではなくなりました。今上天皇も、ストレプトマイシンに救われた一人です。

↓天皇陛下、結核治療の過去を明らかにされる(日本テレビ)
http://www.news24.jp/articles/2009/03/18/07131263.html

しかし、次第にこれらの治療薬に耐性を持つ多剤耐性菌が登場し、世界各地で再び猛威をふるい始めています。

↓多剤耐性肺結核
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E5%89%A4%E8%80%90%E6%80%A7%E8%82%BA%E7%B5%90%E6%A0%B8

日本でも、ハリセンボンの箕輪はるかやJOYなどの有名人が結核に感染して治療を受けたことが話題となりました。



結核は、決して過去の病気ではないのです。

皆さん、BCGの跡があるということは結核にかかる可能性がかなり低くなったということなのです。これは本当に重要なことなのを覚えておいてください。


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