佐村河内守 ゴーストライター 著作権 許諾 動画 [音楽]
今日は、突然のこのニュースで持ちきりになっていました。
↓聴覚障害の作曲家 別人が作曲(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140205/k10015025061000.html
NHKの番組で自作の交響曲などが取り上げられていた、全聾の作曲家・佐村河内守さんが、曲の大半をゴーストライターに代作してもらっていた、と告白しました。
佐村河内守さんによると、曲のモチーフや構成は自分で作って、曲としてはゴーストライター氏に完成させてもらい、報酬を払っていたということです。きっかけは、手がけていた映画音楽の途中で聴力が悪化して作曲に支障をきたしたのが発端とのこと。
平成20年に発表した交響曲第1番『HIROSHIMA』は初演が成功をおさめ、CDも大ヒットしていました。
佐村河内さんの告白を受け、日本音楽著作権協会(JASRAC)は速やかに動きました。佐村河内さんの曲の利用許諾は保留され、権利問題が解決するまで演奏、放送は不可能になります。
↓作品の利用許諾保留=JASRAC―佐村河内さん問題(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140205-00000075-jij-soci
このニュースを見て、改めて創作とは何なのか、と考えてしまいました。
楽器を演奏して、その音をアシスタントに書いてもらって曲としてまとめていた、という話はイタリアのジャチント・シェルシなどの例があります。
↓ジャチント・シェルシ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7
シェルシの創作については死後に詳細が明らかになりましたが、今でもシェルシの曲は演奏されています。
『オペラ座の怪人』などのミュージカルの作曲家、アンドルー・ロイド・ウェバーは、曲をきちんと作ったうえでデヴィッド・カレンなどのプロのオーケストレーターに管弦楽化を手伝ってもらっています。
↓デヴィッド・カレンについて(オペラ座の怪人のHP・・・英語)
http://www.thephantomoftheopera.com/people/creative/david-cullen
今回の佐村河内さんの場合は、マスコミが『感動』を売り物にしてプッシュしてしまったことによる反動が問題となっています。佐村河内さんの産みの苦しみの産物として、視聴者は彼の曲の演奏会を聴き、CDを買ったわけです。しかし、それは(少なくとも大半は)彼が作ったものではなかった。この事実に対する反発、幻滅はさぞ大きいものでしょう。
しかし、佐村河内さんの立場になって考えてみるとどうでしょう。彼はひどい聴力障害(一日中ひどい耳鳴りがし、一切周りの音は聞こえないそうです)のため、作った曲を楽譜にまとめるのも難しい状態だったのかもしれません。映画音楽の仕事の途中だったからこそ、モチーフ、楽器編成、構成などをゴーストライター氏に伝えてまとめてもらう必要があった、と思われます。
もしロイド・ウェバーのように、ゴーストライター氏の協力を得て書いた、もしくはゴーストライター氏との合作、と表記していれば、今のような評価はあったでしょうか?佐村河内さんが、映画の仕事の後に、きちんと彼の名前をクレジットに入れるか、きちんと自分自身で曲を作れるようにしていたら?色々と思いは尽きません。
少なくとも、「ゴーストライター氏の手を借りてしまったことはファンへの裏切りだった」と懺悔して告白した佐村河内氏には、まだ良心が残っていたのだと私は思います。
明日はそのゴーストライター氏が記者会見をするそうです(あえて名前は伏せておきます)。事実がはっきりするまで、これ以上の推測は控えておきます。
はたして、高橋大輔さんのソチオリンピックでの演技はテレビで放送できるのか?JASRACの速やかな対応を望みます。
追記:ゴーストライター氏こと新垣隆氏が6日午後に記者会見を開きました。ノーカット版の冒頭のみ載せておきますので、他の映像は動画の下にある「ANNnewsCH」のリンクからご覧ください。
彼の発言と佐村河内氏の発表とは異なる点がいくつもあるので、どちらが正しいのかはここでは述べません。
以下の記事に、私もうなずくところが多かったのでご覧ください。
↓現代のベートーヴェンは現代の「一杯のかけそば」佐村河内守氏作曲問題(神田敏晶)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20140206-00032394/
追記2:高橋選手の件については、競技には問題ないものの、テレビ放送上の問題が生じるようです。
↓NHK・フジ頭が痛い「フィギュア高橋大輔SP」佐村河内『ウソ曲』放送していいのか!?(JCASTテレビウォッチ)
http://www.j-cast.com/tv/2014/02/06196155.html
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↓聴覚障害の作曲家 別人が作曲(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140205/k10015025061000.html
NHKの番組で自作の交響曲などが取り上げられていた、全聾の作曲家・佐村河内守さんが、曲の大半をゴーストライターに代作してもらっていた、と告白しました。
佐村河内守さんによると、曲のモチーフや構成は自分で作って、曲としてはゴーストライター氏に完成させてもらい、報酬を払っていたということです。きっかけは、手がけていた映画音楽の途中で聴力が悪化して作曲に支障をきたしたのが発端とのこと。
平成20年に発表した交響曲第1番『HIROSHIMA』は初演が成功をおさめ、CDも大ヒットしていました。
佐村河内さんの告白を受け、日本音楽著作権協会(JASRAC)は速やかに動きました。佐村河内さんの曲の利用許諾は保留され、権利問題が解決するまで演奏、放送は不可能になります。
↓作品の利用許諾保留=JASRAC―佐村河内さん問題(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140205-00000075-jij-soci
このニュースを見て、改めて創作とは何なのか、と考えてしまいました。
楽器を演奏して、その音をアシスタントに書いてもらって曲としてまとめていた、という話はイタリアのジャチント・シェルシなどの例があります。
↓ジャチント・シェルシ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7
シェルシの創作については死後に詳細が明らかになりましたが、今でもシェルシの曲は演奏されています。
『オペラ座の怪人』などのミュージカルの作曲家、アンドルー・ロイド・ウェバーは、曲をきちんと作ったうえでデヴィッド・カレンなどのプロのオーケストレーターに管弦楽化を手伝ってもらっています。
↓デヴィッド・カレンについて(オペラ座の怪人のHP・・・英語)
http://www.thephantomoftheopera.com/people/creative/david-cullen
今回の佐村河内さんの場合は、マスコミが『感動』を売り物にしてプッシュしてしまったことによる反動が問題となっています。佐村河内さんの産みの苦しみの産物として、視聴者は彼の曲の演奏会を聴き、CDを買ったわけです。しかし、それは(少なくとも大半は)彼が作ったものではなかった。この事実に対する反発、幻滅はさぞ大きいものでしょう。
しかし、佐村河内さんの立場になって考えてみるとどうでしょう。彼はひどい聴力障害(一日中ひどい耳鳴りがし、一切周りの音は聞こえないそうです)のため、作った曲を楽譜にまとめるのも難しい状態だったのかもしれません。映画音楽の仕事の途中だったからこそ、モチーフ、楽器編成、構成などをゴーストライター氏に伝えてまとめてもらう必要があった、と思われます。
もしロイド・ウェバーのように、ゴーストライター氏の協力を得て書いた、もしくはゴーストライター氏との合作、と表記していれば、今のような評価はあったでしょうか?佐村河内さんが、映画の仕事の後に、きちんと彼の名前をクレジットに入れるか、きちんと自分自身で曲を作れるようにしていたら?色々と思いは尽きません。
少なくとも、「ゴーストライター氏の手を借りてしまったことはファンへの裏切りだった」と懺悔して告白した佐村河内氏には、まだ良心が残っていたのだと私は思います。
明日はそのゴーストライター氏が記者会見をするそうです(あえて名前は伏せておきます)。事実がはっきりするまで、これ以上の推測は控えておきます。
はたして、高橋大輔さんのソチオリンピックでの演技はテレビで放送できるのか?JASRACの速やかな対応を望みます。
追記:ゴーストライター氏こと新垣隆氏が6日午後に記者会見を開きました。ノーカット版の冒頭のみ載せておきますので、他の映像は動画の下にある「ANNnewsCH」のリンクからご覧ください。
彼の発言と佐村河内氏の発表とは異なる点がいくつもあるので、どちらが正しいのかはここでは述べません。
以下の記事に、私もうなずくところが多かったのでご覧ください。
↓現代のベートーヴェンは現代の「一杯のかけそば」佐村河内守氏作曲問題(神田敏晶)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20140206-00032394/
追記2:高橋選手の件については、競技には問題ないものの、テレビ放送上の問題が生じるようです。
↓NHK・フジ頭が痛い「フィギュア高橋大輔SP」佐村河内『ウソ曲』放送していいのか!?(JCASTテレビウォッチ)
http://www.j-cast.com/tv/2014/02/06196155.html
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2014-02-06 00:37
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