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五嶋龍 みどり 父親 姓 動画 [クラシック音楽]

昨日はあれほどきちんと書くといっていたのに、また日付が変わってしまいました…本当にごめんなさい。

先ほどテレビを見ていたら、興味深い番組が放送されていました。

↓SWITCHインタビュー 達人達(NHK教育)
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/

この番組は、異なる分野の「達人」が対談するばかりでなくコラボレートするというものですが、今夜はV6の岡田准一さんとヴァイオリニストの五嶋龍さんが出演していました。岡田さんは今年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の主役を務めますが、クラシック通で、ピアノまで弾けるとは今回初めて知りました。

では、岡田さんと対談した五嶋龍さんとはどんな人なのでしょうか?

↓五嶋龍(Wikipedia)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%B6%8B%E9%BE%8D

2年前のインタビュー映像です。



五嶋龍さんは1988年生まれの25歳。ニューヨークで生まれ育ち、ヴァイオリニストの母・五嶋節(せつ)さんらのもとで3歳から英才教育を受け、わずか7歳でパガニーニの難曲『ヴァイオリン協奏曲第1番』を弾いてデビューを飾ります。

その時の演奏から第3楽章の一部をお聞きください。



わずか7歳で、あのような細かい音を弾けるというのはそれだけでも驚きです。

その後も実績を積んで2003年にドイツのレコードレーベル・グラモフォンと専属契約を結び、今に至ります。

↓2006年に演奏した、ブラームスの協奏曲の終楽章です。



このようにすっかり大人の風格を見せている五嶋龍さんですが、彼がヴァイオリニストの五嶋みどりさんの弟ということは知られていても、彼女の異父弟だということはあまり知られていないのでしょうか?



実は、こちらのページ(http://www.kishida.biz/column/2006/20060808.html)に書かれていますが、彼が生まれるまでに大変複雑な事情がありまして、

・母・節さんが五嶋さんと結婚→みどりさん誕生
・節さんが渡米後、ヴァイオリニストで既婚者の金城さんと恋に落ちる→ともに離婚したうえで結婚、その代り金城氏は離婚の条件として音楽の道をあきらめ、セガに就職→龍さん誕生

というわけで、本来なら「金城龍」となるはずですが、お母さん、龍さんともども「五嶋」の姓を使い続けている、というわけです。最近では、父親の金城さんも改姓して五嶋さんになった、とのこと。

実は、こう見えてハーバード大学物理学科を卒業したほか、7歳から空手道(松濤館流)を続けており日本空手協会公認弐段の資格を持つなど、文武両道、ハイスペック、と言う他はない五嶋龍さん。今後の活躍が楽しみです。

追記:2年前、岡田准一さんのネットラジオ番組「Growing Reed」に五嶋龍さんがゲスト出演した動画が見つかりました(もちろん公式です)。


五嶋龍 ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》他

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
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NHKスペシャル ストラディヴァリウス ヴァイオリン 謎 [クラシック音楽]

さきほど、NHK総合で「NHKスペシャル 至高のヴァイオリン ストラディヴァリウスの謎」という番組が放送されていました。これは3日(日曜日)に放送したものの再放送でした。

↓NHKスペシャル「至高のヴァイオリン ストラディヴァリウスの謎」(NHKオンデマンドで視聴可能です)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1103/


17世紀後半から18世紀にかけてイタリアの町クレモナで活躍したアントニオ・ストラディヴァリ(1644年-1737年)が残した、世界で最高峰のヴァイオリンとされるストラディヴァリウス(通称ストラド)。彼はヴァイオリンのほかにヴィオラやチェロも作っており、現存するするものだけでも約600挺が確認されています。これらの楽器には過去に演奏したヴァイオリニストなどの名前が愛称として付けられています。

↓アントニオ・ストラディヴァリ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA

ストラディヴァリウスと他の楽器と最大の違いは、遠くまで響く独特の音だそうです。これまでに化学や物理学など様々な立場からストラディヴァリウスの音の謎を解明する試みがなされてきましたが、どれも失敗。板、ニスなどが研究されてきましたが、21世紀になってようやく、

・ストラディヴァリウスは現在のヴァイオリンと比べて、斜め上からよく音が出る(つまり音が会場の奥まで響く)。
・板の材質やニスは普通のものだった。
・表板の形状に秘密があるらしい。

というところまでは解明されてきました。

現在では、表板を叩いて音が均等になるようにしたり、CTスキャンにかけるなどの手法がヴァイオリン職人や医師(!)により試みられ、形状や構造、密度などの詳細なデータからかなり本物に近いコピーを作ることができたそうです。出演していたヴァイオリニストの方がそのレプリカを演奏したのを聞いて、医師の方が泣いていたのが印象的でした。

↓番組に出てきた医師たちによるストラドのコピーについて
http://japan.digitaldj-network.com/archives/51947207.html

もちろん、本当のところは天国のストラディヴァリ本人に聞いてみなければわからないでしょう。しかし、300年以上たった今もなお多くのヴァイオリン職人を惹きつけてやまない、というストラディヴァリの仕事ぶりは日本の職人技にも通じるものを感じました。

最後に、ストラディヴァリウス「フランチェスカ」によるクライスラーの『愛の悲しみ』を載せておきます。


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