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NHKスペシャル ストラディヴァリウス ヴァイオリン 謎 [クラシック音楽]

さきほど、NHK総合で「NHKスペシャル 至高のヴァイオリン ストラディヴァリウスの謎」という番組が放送されていました。これは3日(日曜日)に放送したものの再放送でした。

↓NHKスペシャル「至高のヴァイオリン ストラディヴァリウスの謎」(NHKオンデマンドで視聴可能です)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1103/


17世紀後半から18世紀にかけてイタリアの町クレモナで活躍したアントニオ・ストラディヴァリ(1644年-1737年)が残した、世界で最高峰のヴァイオリンとされるストラディヴァリウス(通称ストラド)。彼はヴァイオリンのほかにヴィオラやチェロも作っており、現存するするものだけでも約600挺が確認されています。これらの楽器には過去に演奏したヴァイオリニストなどの名前が愛称として付けられています。

↓アントニオ・ストラディヴァリ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA

ストラディヴァリウスと他の楽器と最大の違いは、遠くまで響く独特の音だそうです。これまでに化学や物理学など様々な立場からストラディヴァリウスの音の謎を解明する試みがなされてきましたが、どれも失敗。板、ニスなどが研究されてきましたが、21世紀になってようやく、

・ストラディヴァリウスは現在のヴァイオリンと比べて、斜め上からよく音が出る(つまり音が会場の奥まで響く)。
・板の材質やニスは普通のものだった。
・表板の形状に秘密があるらしい。

というところまでは解明されてきました。

現在では、表板を叩いて音が均等になるようにしたり、CTスキャンにかけるなどの手法がヴァイオリン職人や医師(!)により試みられ、形状や構造、密度などの詳細なデータからかなり本物に近いコピーを作ることができたそうです。出演していたヴァイオリニストの方がそのレプリカを演奏したのを聞いて、医師の方が泣いていたのが印象的でした。

↓番組に出てきた医師たちによるストラドのコピーについて
http://japan.digitaldj-network.com/archives/51947207.html

もちろん、本当のところは天国のストラディヴァリ本人に聞いてみなければわからないでしょう。しかし、300年以上たった今もなお多くのヴァイオリン職人を惹きつけてやまない、というストラディヴァリの仕事ぶりは日本の職人技にも通じるものを感じました。

最後に、ストラディヴァリウス「フランチェスカ」によるクライスラーの『愛の悲しみ』を載せておきます。




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