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魔鏡現象 三角縁神獣鏡 復元 東之宮古墳 動画 [歴史]

ごめんなさい、昨日はとても疲れてしまって、ごはん食べたらすぐ寝てしまいました。今日は早く帰れたので、「昨日の分」を今書きます。

古代のロマンをかきたてるニュースが飛び込んできました。

↓三角縁神獣鏡に「魔鏡現象」 最新技術で判明
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140129/k10014866311000.html

動画をご覧ください。


古代中国から古墳時代の日本にもたらされた銅鏡の一種、三角縁神獣鏡の思いがけない事実が判明しました。
光を当てると、鏡の裏の文様が浮かび上がる魔鏡現象」が起こるというのです。

↓三角縁神獣鏡(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%A7%92%E7%B8%81%E7%A5%9E%E7%8D%A3%E9%8F%A1

では、魔鏡とはどんなものでしょうか?

↓魔鏡(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E9%8F%A1

銅鏡は、普通は裏に文様を入れた形で鋳造され、表面をつやつやになるまでよく手で磨いて機械ではできません!)作られます。通常の厚さなら、ほぼ完全に真っ平らになるので光を当てても文様は出てきません。

しかし、1ミリほどの薄さまで研磨すると、原料の青銅が研磨の圧力でしなり、特に裏に文様がある厚い部分が削られて千分の一ミリほどの凹みが生じます。この凹みは非常にわずかなものであるため、通常の鏡として使うには問題ありません。しかし、光を当てて数メートル先に反射光を向けると、光が拡散・収束して文様が像となって見える、というわけです(わずかな凹凸の焦点距離が長いため)。これが魔鏡です。日本においては隠れキリシタンが十字架やマリア像などを拝むために使用していたことが知られていました。

今回は、保存状態がいい愛知県犬山市の東之宮古墳から出土した銅鏡からレーザー光線で型を取り、非破壊分析で青銅に含まれる銅やスズなどの割合を特定。さらに今話題の3Dプリンターで複製を作成して磨いてみたところ、魔鏡であることが判明したというわけです。

↓東之宮古墳(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%B9%8B%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E5%A2%B3

3Dプリンターは、近年では考古学などにおいて、研究や観賞用の精密なレプリカを作るために用いられる例が増えています。これからも新たな発見があるかもしれませんね。

↓クローズアップ現代―“3Dプリンター革命” ~変わるものづくり~
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3323.html

今回の発見では、鏡の用途のほかに日本の信仰や神話の源流に迫れるのではないか、という反応が識者から寄せられています。あの邪馬台国にも関わりの深い今回の発見で、歴史のロマンがまた一つ増えました。さらなる研究の進展に期待しましょう。

追記:テレビのニュースで見ましたが、銅鏡を作った3Dプリンターは、金属の粉末にレーザー光線を当てて溶かすことによって作るようです。

↓株式会社システムクリエイト(同様の粉末金属造形機を製造している企業です)
http://www.systemcreate-inc.co.jp/products/3d/printer/insstek_mx.html







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