火星 接近 2014 動画 [天文現象]
今日は少し寒かったですが、快適な一日でした。ここ数日の遅れを取り戻すために書いていきます。
今の時間、東の空に火星が昇っています。
↓縣秀彦『最接近した火星の魅力とは?』(yahooニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hidehikoagata/20140414-00034482/
今日4月14日、火星と地球が2年2カ月ぶりに最接近します。現在の火星はおとめ座のスピカのすぐそばで輝いており、赤い色といい、明るさといい、完全にスピカのお株を奪った状態です。
ではなぜ、今最接近しているのでしょうか?
地球と火星は共に太陽を公転する惑星ですが、地球の公転軌道がほぼ真円に近いのに対して、火星の軌道は楕円形です。しかも、地球の方が公転周期が早い(火星の公転周期は687日)ため、公転するたびに地球と火星の距離は変化し、2年2カ月に一度最接近します。その上、接近するごとにその距離は徐々にずれていくため、ある程度まで近づいた後に遠ざかり、その後再び接近する、ということを繰り返します。今回の位置はこちらをご覧ください。
地球と火星の距離の変化についてはこちらのサイトをご覧ください。
↓2003年から2018年までの火星接近表(火星通信)
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/nihongo/hyo_2.htm
地球と火星との史上最大の接近は、2003年8月27日に起こりました。この時は、両者は5576万kmまで接近しました。
↓2003年火星大接近(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2003%E5%B9%B4%E7%81%AB%E6%98%9F%E5%A4%A7%E6%8E%A5%E8%BF%91
その時、火星の明るさはマイナス2.9等級に達し(恒星で最も明るいシリウス(マイナス1.47等級)よりも明るい)、小さな望遠鏡でも火星の地形を観測することができました。
2014年の今回はそれには及ばないものの(9239万km)、マイナス1.5等級という明るさのため(スピカは1.04等級・・・星の明るさにおいてはマイナスの方が明るくなります)ひときわ目立っているというわけです。
4月12日に望遠鏡で撮影された火星の動画をご覧ください。
なお、地球と火星が2003年よりも接近するのは273年後の2287年だそうです。
現在、火星にはアメリカが打ち上げたキュリオシティなどの探査機が調査を行っており、鮮明な火星地表の画像を送信し続けています。火星には山や谷があるかと思えば、水が流れた後や氷河の跡と乏しいものが多数発見されています。知的生命体はさすがに無理でしょうが、せめて細菌ぐらいは…と思ってしまいます。
次回の接近は4年後の2018年7月31日で、今回よりも近い大接近(5759万km)となります。こちらも楽しみです。せめて、小さくてもいいから望遠鏡が欲しいです。
スポンサーリンク
今の時間、東の空に火星が昇っています。
↓縣秀彦『最接近した火星の魅力とは?』(yahooニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hidehikoagata/20140414-00034482/
今日4月14日、火星と地球が2年2カ月ぶりに最接近します。現在の火星はおとめ座のスピカのすぐそばで輝いており、赤い色といい、明るさといい、完全にスピカのお株を奪った状態です。
ではなぜ、今最接近しているのでしょうか?
地球と火星は共に太陽を公転する惑星ですが、地球の公転軌道がほぼ真円に近いのに対して、火星の軌道は楕円形です。しかも、地球の方が公転周期が早い(火星の公転周期は687日)ため、公転するたびに地球と火星の距離は変化し、2年2カ月に一度最接近します。その上、接近するごとにその距離は徐々にずれていくため、ある程度まで近づいた後に遠ざかり、その後再び接近する、ということを繰り返します。今回の位置はこちらをご覧ください。
地球と火星の距離の変化についてはこちらのサイトをご覧ください。
↓2003年から2018年までの火星接近表(火星通信)
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn3/nihongo/hyo_2.htm
地球と火星との史上最大の接近は、2003年8月27日に起こりました。この時は、両者は5576万kmまで接近しました。
↓2003年火星大接近(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2003%E5%B9%B4%E7%81%AB%E6%98%9F%E5%A4%A7%E6%8E%A5%E8%BF%91
その時、火星の明るさはマイナス2.9等級に達し(恒星で最も明るいシリウス(マイナス1.47等級)よりも明るい)、小さな望遠鏡でも火星の地形を観測することができました。
2014年の今回はそれには及ばないものの(9239万km)、マイナス1.5等級という明るさのため(スピカは1.04等級・・・星の明るさにおいてはマイナスの方が明るくなります)ひときわ目立っているというわけです。
4月12日に望遠鏡で撮影された火星の動画をご覧ください。
なお、地球と火星が2003年よりも接近するのは273年後の2287年だそうです。
現在、火星にはアメリカが打ち上げたキュリオシティなどの探査機が調査を行っており、鮮明な火星地表の画像を送信し続けています。火星には山や谷があるかと思えば、水が流れた後や氷河の跡と乏しいものが多数発見されています。知的生命体はさすがに無理でしょうが、せめて細菌ぐらいは…と思ってしまいます。
次回の接近は4年後の2018年7月31日で、今回よりも近い大接近(5759万km)となります。こちらも楽しみです。せめて、小さくてもいいから望遠鏡が欲しいです。
スポンサーリンク
コメント 0