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南海地震 前兆 2014 村井俊治 [自然災害]

今日も寒い一日でしたが、皆さんはどうでしたか?今日も一日働き、明日からまた忙しい一週間が始まります。

そんな中、東日本大震災から3年を間もなく迎える日本では、また大地震が起きるのではないか、と話題になっています。

↓3・11東日本大震災の直前と同じ異変が 東大名誉教授・村井俊治が警告する 「南海トラフ巨大地震来年3月までに来る(現代ビジネス)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37571

村井俊治氏は、1939年(昭和14年)生まれの73歳。東京大学工学部土木工学科を卒業後に東京大学生産技術研究所の助教授、教授を経て2000年(平成12年)に定年退職し、名誉教授となって現在に至ります。航空写真、衛星写真などを元に地形を測定するするリモートセンシング、地理情報システム、デジタル写真測量を専門とし、測量学においては世界でも第一人者だとのことです。

その村井氏は、東日本大震災を機にJESEA(地震科学探査機構)を立ち上げ、日本列島全体に設置された電子基準点が記録した地殻変動のデータを独自に分析することで地震予知を目指しています。

↓JESEA公式HP
http://www.jesea.co.jp/

このJESEAでは有料メールマガジンを発行しており、地震が起きる可能性がある地域を公表しています。

そんなJESEAが異変を察知したのは去年の6月末。九州・四国・紀伊半島で異常変動が起きた後、9月1~6日に、日本列島全体で異常な変動が発生。この変動は一週間後にはすっかり鎮静化しましたが、

東日本大震災の前には、こうした変動と静謐期間が半年ほどの間に3回、繰り返されました


と村井氏は指摘しており、日本列島で異常が起きてから半年後、つまり去年12月(6月+6か月)から今年3月(9月+6か月)にかけて、九州・四国・紀伊半島を横断している南海トラフでの大地震、つまり南海地震が発生する可能性がある、と指摘したわけです。そう、今はその予想されている3月です。

↓南海地震(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E5%9C%B0%E9%9C%87

現在、過去の南海地震で被害を受けた紀伊半島、四国などの太平洋沿岸では被害のシミュレーションや避難訓練などが行われ、東海地震に次ぐ警戒レベルの地震として警戒されています。南海地震は起きれば広い範囲にわたって地震動や津波で甚大な被害を与える大災害となりうるからです。

当然、今回の予知についてはネット上では賛否両論が広まっています。イタリアでは地震予知に失敗した学者が裁判にかけられて有罪となった例があることもあり、失敗したときを恐れて地震予知には慎重な意見が根強いです。

↓イタリア地震予知失敗で禁錮6年、科学者の萎縮招くとの批判も(ロイター通信)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE89M00G20121023

しかし、村井氏はJESEAのHPで

地震予測はまだ道半ばです。あらゆる地震を予測できるわけではありません。 しかし今利用できる最善のデータと分析技術で最良の予測をすることがエンジニアの使命 と考えます。 地震の前兆と考えられる異常なデータが出たら私たちは結果を恐れず発表します。 予測を外すことのリスクよりも地震の前兆を掴みながら発表しないで多くの人々の命が奪 われることの方が罪深いと私たちは考えるからです


と述べており、反発に臆することなく情報を提供することが地震予知の向上につながり、ひいては多くの命を救うことになると主張しています。

1月10日の記事でも触れましたが、日本列島は4つのプレートがひしめき合っているため、地殻変動があまりに複雑なためまだ未解明な部分が多いのです。

私たちは、まず冷静にこの事実を受け止める必要があります。このような研究が中長期的な地震予知につながることを期待しながら、常日頃から地震対策を考えるようにしたいと思います。

とりあえず、決して焦ることなく、万が一地震が起きたら落ち着いて行動しましょう。

3/15追記:この記事へのアクセスが殺到しているのに驚きましたが、14日早朝に起きた伊予灘での地震がきっかけのようです(私自身は地震には気付きませんでした)。

↓2014年3月14日2時6分頃発生した地震(最大震度5強)ー日本気象協会
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20140314020702.html

ネット上では、この地震が上で述べた南海トラフの地震と連動するのではないか、という推測が広がっています。

しかし、地震の専門家によればこのような推測は否定されています。

↓「南海トラフと直接の関係ない」 伊予灘地震で京大教授(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASG3G32W8G3GPLBJ004.html

京都大学防災研究所の岩田知孝教授(強震動地震学)によれば、

南海トラフの震源域よりもかなり深いところで発生しており、震源の場所が離れている。今回の地震は、地震波を見る限り、プレート内で断層が横ずれしたタイプではないか。この地震が巨大地震を誘発することも考えにくい


とのことです。地震はいつ起こるのか分からないのですから、皆さんも警戒しつつ落ち着いて行動しましょう。




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